極東退屈道場
2007年、劇作家・演出家の林慎一郎の主宰する演劇プロデュースユニットとして発足。都市のありさまに着目し、都市生活の取材に基づいた断片の集積による演劇作品を作り続けている。
林慎一郎
北海道函館市出身
京都大学総合人間学部卒業。大学在学中に演劇活動を開始。2004年、伊丹想流私塾にて北村想に師事。2007年、公演ごとに俳優を集める個人プロデュース「極東退屈道場」を立ち上げる。
2011年、『サブウェイ』で、第18回OMS戯曲賞大賞を受賞し、以降、2年に渡り再演を続け、「列島縦断延伸ツアー」と称し、全国の地下鉄保有5都市(札幌、仙台、東京、大阪、福岡)にて上演する。
2013年、『タイムズ』で、第20回OMS戯曲賞特別賞を受賞し、佐藤信演出により再演する。.
2016年、『PORTAL』(演出:松本雄吉(劇団維新派))で、第61回岸田國士戯曲賞候補。
「都市」を題材に、膨大なモノローグと映像やダンスを用いた「報告劇」を立ち上げており、都市に対するその独特な切り口と、都市生活者たちの人物造形が特徴。劇作家として、他の演出家との作業も積極的に行なっている。
2019年より、扱い続けている都市により迫るため、劇場空間出て、俳優のナビゲーションで街を歩くツアーパフォーマンスなど様々な形の表現を探っている。
大阪市立/府立咲くやこの花高校演劇科講師を10年にわたって務めるなど、劇作家、演出家としての活動の他、劇場主催の演劇ワークショップなどの講師も多数務める。
2022年より、京都芸術大学非常勤講師。
主な作品
極東退屈道場
(作・演出 主な作品)
『延髄がギリです。』(2007年、第25回名古屋市文化振興賞候補 )
『サブウェイ』(2010年、第18回OMS戯曲賞大賞)
『タイムズ』(2012年、第20回OMS戯曲賞特別賞)
『ガベコレ』(2015年、第15回AAF戯曲賞候補)
『ジャンクション』(2019年、ステージぴあ ステージ・オブ・ザ・イヤー2019 関西演劇特別賞)
『LG20/21クロニクル』(2021年、大阪市文化祭奨励賞)
『クロスロード』(2022年、第一回かんさい演劇大賞 優秀作品賞受賞)
戯曲提供
プロジェクトKUTO-10『ストレッチポリマーインターフェース』(演出:内藤裕敬(南河内万歳一座))(2014年)
松本雄吉×林慎一郎『PORTAL』(演出;松本雄吉(劇団維新派))
(2016年、第61回岸田國士戯曲賞候補)
劇団壱劇屋「supermarket!!!」(演出;大熊隆太郎 ※短編戯曲一本を提供)(2023年、大阪市文化祭奨励賞受賞)